経済状況などから保険料が未払いだった期間があり、なおかつ後から支払いたい人は、後納制度を利用しましょう。現在、期限付で過去5年にわたって未納分を納付できる後納制度が実施されています。間もなく終了しますので、該当する人は内容を確認し早めに対応する必要があります。

国民年金保険料の後納制度とは?

国民年金の保険料は、通常、納付期限から2年絶つと時効となり、支払うことができなくなります。支払えなかった期間分は、老後の年金に減額という形で反映されてしまいます。しかし、平成27年10月から、平成30年9月までの期間に限り、申請した日から過去5年間の間に未払いになっていた分を支払うことができます。これが国民保険料の後納制度です。

後納制度のメリット

メリット①:受給資格期間の充足

後納制度を利用するメリットは2つあります。1つは、このままだと老後の年金の受給資格期間を満たせない人にとって救済措置となることです。老後の年金を受け取るには、最低10年分保険料を納めないといけません。通常の場合、さかのぼって納付できるのは最大2年ですので、もし納付期間が7年しかなくて加入期間を終えてしまう場合、年金を受け取ることができなくなってしまいます。しかし後納制度を利用すれば5年分の保険料を納付することができますから、受給資格を得ることができるのです。