国民年金という言葉はよく聞きますが、普段生活する上では縁遠い存在かもしれません。何となく払っているけれど、どんな仕組みなのか、本当に払った方が良いのか疑問に思う人もいるでしょう。今回は、国民年金の仕組みや給付内容を解説し、その上で国民年金は払うべきかどうかをご提案します。

国民年金とは?

国民年金とは、日本に住んでいる人を対象とした給付制度です。病気や怪我などで障害を負った時、あるいは老後の本人や家族の生活保障となる目的で設置されています。

国民年金の納付期間

国民年金は、加入期間内に年金保険料を一定期間納付することで給付を受けることができます。納付期間は、20歳から59歳までの40年間と定められており、老後に年金を受け取るには、最低10年分の保険料を納付する必要があります。もちろん納付期間が多いほど、将来受け取れる金額も大きくなります。

年金制度の仕組み

そもそも年金と一口にいっても、様々なものがあります。この年金制度の仕組みについて一度確認しておきましょう。

二階建ての公的年金制度
年金制度は、よく建物に例えられます。1階のフロアが、ここで取り上げられている国民年金です。国民年金は、日本に住んでいる全ての人が加入することになります。あらゆる年金の基礎となるものですから、基礎年金とも呼ばれます。その上に2階部分として厚生年金があります。厚生年金は労働者やその家族の生活保障を目的とする年金です。したがって、加入対象者となるのは、会社員や公務員など組織に雇用されている人、およびその家族となります。自営業者は加入することができません。この国民年金と、厚生年金については加入義務があり、この2つの年金制度を指して二階建ての年金制度と呼ばれます。