国民年金は、老後の生活を支える重要な収入の柱の1つです。しかしその一方で、もらえる金額は具体的にどの程度なのか把握していない方も多いのではないでしょうか。今回は、国民年金の受給額の計算方法をご説明するとともに、納付状況別に受給金額が確認できる早見表もご紹介します。

国民年金の受給額を計算

 

国民年金の基本的な計算式

国民年金の受給額の基本的な計算方法はシンプルです。20歳から59歳までの保険料納付期間にもれなく保険料を納付した場合、満額の779,300円を受け取ることができます(平成30年度現在)。この金額を基準として、加入可能期間である480ヶ月(40年)の内、何ヶ月分納付したかで国民年金の受給額が決定します。これを計算式にすると以下の通りです。

〈国民年金受給額計算式〉
受給年額=779,300円×保険料納付月数(最大480)÷加入可能月数(480)

たとえば、納付した月数が25年分、つまり300ヶ月だった場合、受け取る年金額は以下のようになります。

779,300円(満額)×300(納付月数)÷480(加入可能月数)=487,063円

つまり、年額で487,063円受け取ることができる計算となります。

免除期間がある場合の年金受給額計算式

国民年金の保険料は、収入が減った時や失業した場合など個人の経済状況に合わせて納付が免除される制度が設けられています。この制度を利用することで、収入に応じて保険料の4分の3から最大で全額が免除されます。その上、免除された期間も納付期間として参入され、将来受け取れる年金額にしっかりと反映されます。ただし満額を納付したときよりも受け取れる金額は少なくなります。また、免除期間があった場合の受給金額の計算方法も少し複雑になりますので確認しておきましょう。