メリット②:年金の増額
もう1つのメリットは、老後の年金の受給額が増えることです。こちらの恩恵を受ける人の方が多いでしょう。たとえば、加入期間の内、35年満額で納付し、なおかつ5年間未納だった場合、年金の受給額は年間で約68万円です。一方、40年間ずっと満額で納付した場合、年額で約80万円になります。つまり5年間の納付の差で年間10万円以上年金額が変わってくることになります。日本人の平均寿命は、比較的短い男性でも80歳です。65歳から年金を受け取るとしたら15年間で150万円以上の差がつくことになります。5年間の総保険料は100万円以下ですから概算でも50万円得することになります。未払い期間があって納付が可能な場合は、この後納制度を利用して老後に備えるのが賢い選択となるでしょう。
後納制度について問い合わせたい時は?
冒頭にお伝えしたとおり、後納制度は平成30年9月までですので、間もなく終了します。過去5年に未納期間がある場合は、早めに対応することをおすすめします。詳しい内容について相談したい時は、ねんきん加入者ダイヤルに電話するか、近くの年金事務所を利用してください。ねんきん加入者ダイヤルの電話番号などは以下の通りです。
<ねんきん加入者ダイヤル情報>
電話番号:0570-003-004
受付時間:月曜日~金曜日 午前8時30分~午後7時00分
第2土曜日 午前9時00分~午後5時00分
※祝日は利用不可
また年金事務所に相談する時には、スムーズに話が進むよう年金手帳や年金改定通知書など基礎年金番号がわかる書類を必ず持参するようにしましょう。