年金加入者には毎年「ねんきん定期便」という葉書が届きます。この葉書には、年金に関する重要事項が記載されていますので、しっかりと確認しておきましょう。
ねんきん定期便とは
国民年金や厚生年金に加入している人には、毎年の誕生月に「ねんきん定期便」という葉書が日本年金機構より送られてきます。この葉書には、今までに納付した年金の期間や、現時点で将来受け取ることのできる年金額が記載されています。年金における重要事項が全て書かれていると言っても過言ではないほど大事な資料となりますので、しっかりと確認するようにしましょう。50歳以上と50歳未満では内容が異なりますので、それぞれの見方をご説明します。
50歳以上のねんきん定期便の見方
表面の見方
①照会番号
ねんきん定期便に関することについて、日本年金機構や年金事務所に問い合わせる際に必要となる番号です。必ず控えておくようにしましょう。
②年金加入期間
国民年金や厚生年金など、今まで保険料を納付した合計期間が記載されています。この期間によって老齢年金の受け取る額が決まります。
③受給資格期間
年金加入期間合計と、年金の金額には反映されないけれど年金を受給する資格を得るための期間としては参入される特定期間を合計した月数が記載されています。年金を受け取るには、この期間が最低10年分、120ヶ月以上必要です。この期間を確認することで自分が年金を受け取れるかが確認してください。
④特別支給の老齢厚生年金
男性で昭和36年4月1日以前に生まれた人、女性で昭和41年4月1日以前に生まれた人の内、厚生年金に1年以上加入していた人は、60歳から64歳までの期間に特別支給として年金を受け取ることができます。該当する人はこの欄に受給開始年齢と受給額が記載されます。
⑤老齢年金の見込額
この欄には、現在加入している年金制度で同じように保険料を納めた場合、将来受け取ることのできる年金額と受給開始年齢が記載されています。実際に受け取ることのできる年金額が記載されていますので、ねんきん定期便で最も重要な項目と言えるでしょう。