制度を利用するメリット・デメリット

メリット:年金制度の恩恵を得られる
制度を利用することで、学生の期間に保険料を納付しなくても老後の年金を受け取るために必要な受給資格期間に算入されます。また、先ほど説明した病気や怪我で障害が残ってしまった時の障害基礎年金や遺族基礎年金も受け取ることもできます。これらの恩恵は、制度を利用せず未納のままになってしまうと受けることはできません。

デメリット:猶予期間分は将来の年金額が減る
この期間は保険料を納付していないので、将来受け取る年金額には反映されません。したがって20歳から59歳まで保険料を満額で納付している人より年金額が下がってしまうことになります。特例期間については、さかのぼって10年以内であれば追納という形で納付することができますので、年金額を増額させたいのであれば、学校を出て経済的に余裕が出てきた時にあらためて支払うと良いでしょう。

申請方法と必要書類

制度を利用する際の申請先は、以下の3つです。都合の良い場所で手続きを行いましょう。

・住民登録をしている市区役所・町村役場の国民年金窓口
・近くの年金事務所
・在学中の学校等(手続きの代行している場合のみ)

また必要な書類は以下の通りです。

・申請用紙(日本年金機構の公式サイトより入手可)
・国民年金手帳
・在学証明書や学生証など学生であることが証明できる書類
・雇用保険受給者証、離職票(退職・失業者のみ)

手続きは少し手間に感じるかもしれませんが相応のメリットはあります。納付が難しい場合はしっかり済ませるようにしましょう。