国民年金基金のデメリット・注意点
自由に脱退(解約)ができない
国民年金基金は、国民年金と異なり加入は個人の自由ですが、一度加入すると自由に脱退することはできません。会社員になる、国民年金の保険料が免除になるなど、加入資格を喪失した時のみ脱退することができます。したがって、国民年金基金加入後に他に有力な年金保険が見つかったとしても、掛け金をそちらに回すことが難しくなるのです。
年金額が物価の上昇に対応しない
国民年金基金は、あらかじめ決まった額の掛け金を支払い、決まった額の年金を受け取る仕組みになっており、受給時の物価状況が考慮されません。したがって、年金を受け取る年齢になるまでに大きく物価が上がっても、年金額は据え置きのままということになります。物価が上がるということは、その分お金の価値が下がるということですから、実質、受給額が減ってしまうことになるのです。もし物価が下がれば反対に受給額が増えることになりますが、確実な老後の柱にしたい年金で、そのようなリスクは避けたいところです。
国民年金基金の掛け金は?
国民年金の掛け金は、加入時の年齢や性別によって異なります。また、給付内容の異なる複数のプランが用意されており、1つのプランを1口として、掛け金の上限金額まで自由に口数を増やしてプランを設定することができます。掛け金の上限額は、合計で68,000円です。
ただ、自由に組み合わせられるとなると、どのように組み合わせれば良いか、かえって迷ってしまうかもしれません。国民年金基金の公式サイトでプランのシミュレーションを行うことが可能ですので、掛け金と受給内容が気になる方は様々なパターンを試してみると良いでしょう。